●建立

浄土真宗本願寺派の総本山である西本願寺は、
豊臣秀吉の寄進で現在の京都市下京区に移りました。
そして、
一行寺は、1658年に西本願寺の境内に建立されました。
現在のような、ご門徒の方々を持つお寺ではなく、
西本願寺に出仕する僧侶がいるお寺でした。

初代の住職は、
道空(どうくう)
その出生は不明ですが、おそらく寺の息子ではなく、
在家の人間が出家したのではないかと思われます。
記録によると、彼は本願寺派の一大宗教問題であった
”異安心問題(いあんじんもんだい)”の解決に尽力しました。


本尊木仏、阿弥陀如来は、
鎌倉時代康雲拝光の作。



一行寺本堂
●再建

時は流れ、一行寺も老朽化が進み、建て直す必要が生まれました。
その頃には寺の役割も変化し、ご門徒の方々をもつお寺になっていたため、
「限られたスペースの中で、いかに多くの人が集まることができ、
かつ、古くからの伝統を受け継いでくか?」
を追求することになりました。

そして1973年、防災上の制約もあり、木造建築ではなく、
現在のようなビルが建立されました。
しかし、
一行寺の本堂、およびその活動は、
古くからの伝統を重んじたものとなっています。








堀川通りから見た外観
■ 一行寺へのアクセス ■
・地下鉄五条駅南口から徒歩5分
 →京都市営地下鉄のHPへ
・市バス9・28・75系統バス停「西本願寺前」下車 徒歩スグ
 →京都市バスダイヤのHPへ
【TEL】 075-371-8670
【E-mail】 ichigyouji@yahoo.co.jp


 細かい周辺地図を製作中。
 近くのパーキングなどを書いています。