●建立 |
浄土真宗本願寺派の総本山である西本願寺は、
豊臣秀吉の寄進で現在の京都市下京区に移りました。
そして、一行寺は、1658年に西本願寺の境内に建立されました。
現在のような、ご門徒の方々を持つお寺ではなく、
西本願寺に出仕する僧侶がいるお寺でした。
初代の住職は、道空(どうくう)。
その出生は不明ですが、おそらく寺の息子ではなく、
在家の人間が出家したのではないかと思われます。
記録によると、彼は本願寺派の一大宗教問題であった
”異安心問題(いあんじんもんだい)”の解決に尽力しました。
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本尊木仏、阿弥陀如来は、
鎌倉時代康雲拝光の作。 |
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一行寺本堂
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●再建 |
時は流れ、一行寺も老朽化が進み、建て直す必要が生まれました。
その頃には寺の役割も変化し、ご門徒の方々をもつお寺になっていたため、
「限られたスペースの中で、いかに多くの人が集まることができ、
かつ、古くからの伝統を受け継いでくか?」
を追求することになりました。
そして1973年、防災上の制約もあり、木造建築ではなく、
現在のようなビルが建立されました。
しかし、一行寺の本堂、およびその活動は、
古くからの伝統を重んじたものとなっています。
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